ゆりかもめ

仕事紹介・社員の一日

ゆりかもめの仕事内容と
社員の1日の過ごし方

仕事紹介

運輸区は、新橋・豊洲駅を拠点に全16駅の駅業務を担当するゆりかもめの最前線です。駅の売り上げの計算やお客さま案内、券売機・改札機の軽微な故障処置などが主な仕事です。
新橋・有明・豊洲の3駅以外は基本的に無人駅のため、券売機などの故障が発生した場合は一番近い有人の駅から対応に向かいます。

また、駅係員は乗務員の仕事も兼ねています。
ゆりかもめは全自動運転のため、車両の故障などが発生した場合は、駅から緊急車両で現場へ急行し車両の状況を確認します。状況によっては電車を手動運転に切り替えて車庫まで回送する場合もあるので、運転技能維持の為に月2回程度の手動運転が義務づけられています。
駅係員は、駅業務のことだけでなく電車の運転に必要な幅広い専門的な知識も必要です。

社員の一日

7:50

出社

8:30までに出勤します。
運輸区は、新橋・豊洲運輸区に分かれており、私は豊洲運輸区に配属されています。
日勤と泊まり勤務がありますが、ここでは泊まり勤務の1日を紹介します。

8:50

点呼

前日の運転状況やその日の作業及び注意事項・引継ぎ事項を周知徹底します。
朝のラッシュが終わる時間帯から券売機の締切作業を始めます。
ゴールデンウィークや夏休みなどは売上が多いので締切作業は一苦労です。

12:00

昼食

午前の業務も一息つき、お昼休憩になります。
今日のメニューは何かな?

13:00

豊洲駅業務

レインボーブリッジやお台場など観光地となった臨海副都心を走るゆりかもめは、多くのお客さまが観光でいらっしゃいます。
沿線の商業施設や観光スポットなどについてのご質問が多く、日々最新の情報に気をつかわなければなりません。

14:00

手動運転

技能維持の為に月2回程度手動運転を行います。
普段は無人のゆりかもめですがこの時だけは、係員が運転します。
乗車した子供達は興味津々です。

17:00

夕食休憩

18:00

台場駅業務

新橋・有明・豊洲の3駅以外は無人駅です。3~4時間程度の交替で各駅のお客さま案内や券売機・精算機の軽微な故障処置等の業務を担当します。
今日は台場駅の担当です。臨海副都心の中心地となる駅だけにたくさんのお客さまがいらっしゃいます。

21:30

台場駅引き上げ

豊洲駅に戻る時間です。
その後は無人駅となるので、駅構内の巡回や、券売機などの各駅務機器の点検をします。

24:30

終車送り

入浴休憩の後、最終電車の確認準備をします。
他社線から乗り換えのお客さまや駅構内にお客さまが残っていないかを確認します。
最終電車が出発後、駅のシャッターを閉めて1日の業務終了です。

5:40

勤務開始

仮眠を取り、5:40には駅務室で勤務できるよう起床し、始発電車を迎えます。
朝は眠くて辛いけど頑張らなくちゃ。

8:00

定期券発売所営業開始

朝食休憩が終わったら定期券発売所の準備をします。
月初め・週初めは大勢のお客さまがいらっしゃいます。
いつもご利用ありがとうございます。

9:00

交代引継・退社

出勤してきた次の泊まり勤務の人と引継ぎをして終了します。
お疲れさまでした。

仕事紹介

ゆりかもめは、コンピュータ制御による全自動運転を行っています。指令区は、列車の運行を管理し、運行に必要な全てのシステムを監視しています。例えば、通常はドアの開閉も自動ですが、ホームが混雑している時のほか、団体や車椅子をご利用のお客さまが乗車する際には指令室内に設置されているモニターを見ながら指令員が遠隔操作し、安全を確保しています。
また、ほとんどの駅が無人のため、各駅に設置されているインターホンによる切符の購入方法などのお客さまからの問い合わせ等の対応も指令区の仕事です。
車両故障や自然災害発生時には、故障内容や気象状況を把握した上で、列車の運転計画を決定し、駅係員や保守区へ指示するほか、お客さまにご不便をかけないよう放送や表示器によるご案内なども行います。異常時には瞬時の判断・指示が必要とされる仕事です。

社員の一日

8:30

出社

指令の1日が始まります。遅番の1日を紹介します。
指令区では、6名による泊まり勤務(8:30~翌日9:30)により、ゆりかもめの安全運行を支えます。

8:55

出勤点呼・引継

前日の運転概況の報告を受け、引継ぎ事項を確認します。引継ぎ内容は、運行状況や不具合事項、団体乗車やイベント情報など様々です。

10:00

車庫管理

車両基地では、車両課が車両の点検を行い、車両を移動しています。指令区では、車両課と連絡を取り合い、安全に車両の移動ができるよう指示を出します。

11:00

運行管理

運行表示盤と各駅のモニターを見ながら、運行管理にあたります。
団体のお客さまが乗車する場合は、遠隔操作で停車時間を調整し安全を確保します。沿線でイベントが開催されると駅も混雑します。車両のドアが閉まるときは、細心の注意が必要です。

12:00

昼食

社内の食堂で定食をいただきます。お弁当を持ってくる人も多いです。

13:00

事務

電気区からの夜間の保守作業の申込みです。指令区は、安全確保のため、夜間の保守作業を把握していなければなりません。
作業受付を行い、内容を記録します。また、資料作成等各担当事務を行います。

15:00

駅務対応

駅の券売機からのインターホンは指令区が対応します。
観光のお客さまからのお問合わせです。切符の購入方法がわからないとのこと。丁寧に応対し、一日券を購入することができました。外国人旅行者からのお問合わせも多く、英語も勉強しなくてはなりません。

18:00

夕食・入浴

順番に夕食、入浴の休憩をとります。
早番2名は、23時から仮眠し、始発列車に備えます。

24:00

最終列車確認

今日は新橋行き最終列車の担当です。お客さまが最終列車に乗り遅れないように、モニターを見ながら、また、最終列車に乗車している運輸区の社員と連携して最終列車を走らせます。

1:20

終業

最終列車が無事車庫に入ると、車両区から連絡がきます。これで1日の終了ではありません。
保守作業の開始時間です。電気区や施設区から連絡が入り、帳票に記載します。全ての当日作業の開始を確認し、帳票を整理し、1日が終わります。
明日に備え、仮眠します。

6:30

起床

始発からの運行状況を確認します。朝のラッシュに備え、列車が車庫から出て行きます。異常がないか確認します。また、ラッシュ時間帯は、混雑駅について特に細心の注意を払います。

9:00

引継・退勤点呼

確実に引継ぎを行い、泊まり勤務終了です。お疲れ様でした。

仕事紹介

車両課の業務は、現在156両保有している車両の定期的な点検、整備等のメンテナンスを担当する車両区と、老朽化した車両の新造・改良にかかる設計・施工管理を担当する車両係とに分担しています。 車両のメンテナンスは、自動車の車検と同様に法令で定められており、日々の出入庫時の点検から4年ごとのオーバーホールまで幅広くあります。
効率的なメンテナンスをバランスよく計画し、確実に実施することで、お客さまへ安全、快適で故障のない車両の提供を心がけています。

また、万一、走行中の車両に、突発的な故障・事故等が発生した場合でも、お客さまにご不便をかけないように、指令区と連携して素早く対応できる体制をとっています。

社員の一日

8:30

出社

私たちの職場は、車両のメンテナンス及び運用(スケジュール管理)を行っています。早番・遅番3人ずつの計6名のグループで、翌朝までの交代勤務が始まります。
ここでは、早番の1日をご紹介します。
今日も一日安全作業で頑張るぞ!

8:45

点呼・引継

前日の運用状況や、今日の作業内容、連絡事項、安全目標について車両課内で確認します。

9:15

列車検査作業開始

私は3日に1回行う列車検査を担当しており、一日約8編成を点検します。
1編成(6両)の左右両側と床下を、3人に分かれ約15分かけて点検していきます。目視点検を中心にタイヤや台車のボルトなどをハンマーで叩き、その打音で緩んでいないことを確認します。またドアの開閉確認や集電装置などの消耗品の交換も行います。
点検時、タイヤの不具合を発見!! 午後に交換作業を行います。

12:00

休憩(昼食)

昼食は社員食堂で、複数のメニューから選んで食べます。
体力を使う仕事が多いのでお腹が空きます。いっぱい食べるぞ!
食後は屋外でテニスやフットサルを楽しんでいます。

13:30

列車検査とタイヤ交換

午後の作業打合せを行なった後、残りの列車検査と、午前の点検時に発見した不具合のタイヤを交換します。
タイヤの大きさは直径約1mと大きく重いので、安全に注意しながら交換します。

15:30

出庫点検

(※出庫:車両を本線に出すこと)
夕方のラッシュに備えて、列車を点検して本線へ送り出します。
ちなみに、ゆりかもめは自動運転で運転士がおりませんが、車庫内では係員が手動で出庫や入庫の運転をしています。

17:30

休憩(夕食)

18:30

帳票整理

本日の列車検査、その他作業の点検結果を帳票にまとめます。

22:45

仮眠

早番の人は明日の出庫に備えて仮眠をします。

22:30~
終電
(1:00頃)

入庫点検

(※入庫:車両を車庫に入れること)
本線で走っていた車両が一日の役目を終え、車庫に戻って来ます。
車両に異常がないか確認し、車庫に止めます。最終列車の入庫が完了したら遅番の本日の業務は終了です。
遅番の長かった一日の仕事が終わり、 翌朝まで仮眠をとります。

4:15

起床

4:40

出庫点検

朝のラッシュに必要な21編成分の車両を点検し、順番に車庫から本線へ送り出します。
故障などで遅れがあると朝のダイヤを乱してしまうので、車両に異常がないか入念に点検します。

8:45

点呼・引継

昨日の運用状況や、点検時の異常の有無について引継ぎます。

9:30

退社

長かった一日はこれで終了です。お疲れ様でした。

仕事紹介

電気保安課は、"ゆりかもめ"の電気設備を一手に担う職場です。メンテナンスを行う電気区と、工事設計などの事務に携わる電気係とに分担しています。

電気設備は、具体的には「使用する電気を制御する変電」「電気を電車や各駅に送電する電路」「駅舎等の明かりを点す電灯」「電車の運転速度を制御する信号」「データ送信や列車無線などの通信」という5つの分野から成り立っており、"ゆりかもめ"の安全・安定輸送に欠かすことが出来ません。駅の券売機で切符を購入し、自動改札を通り、行き先表示を見て、案内放送を聞き、電車に乗る・・・これら全ての動作に、電気設備が携わっています。
昼夜を問わず365日24時間体制で電気設備の「状態監視」と「メンテナンス」を行っています。電気を止めて行う点検整備作業は終電から始発までの間の深夜の時間帯に行い、昼間は目視点検に重点をおいています。

社員の一日

8:30

出社

私の所属する電気区は、6班体制で構成されています。
基本的には、6日おきに泊まり勤務(8:45~翌日8:45)があり、その他に日勤(8:45~17:30)があります。
前日の泊まり勤務の社員との引継ぎが8:45から始まります。
それまでに、本日の作業予定のチェックを行います。

8:45

引継

前日の泊まり勤務の社員から、前日業務の報告と引継ぎを受けます。
電気設備に生じた不具合の報告も電気区全体で内容を確認します。
最後に安全標語等を全体で読み上げ、1日の業務が始まります。

9:30

各駅電気設備巡視点検

各駅にある、変電所・電気室及び信号通信機器室の装置の点検を行います。
機器の取り付け状態、異音、異臭がないかどうか、電圧測定、電流値測定、レベル測定等を行い、機器の異常がないかを見極めます。

12:30

休憩(昼食)

本社、1階にある食堂にて昼食です。
3種あるメニューから選び、仲間と談話をしながら食事をし、13:15まで休憩をとります。

13:00

泊まり作業の準備

夜間に行う作業の工具や図面、過去の測定結果の確認を行い、夜間業務がスムーズに行えるよう準備します。
また、日報の記入や、委託業者への鍵・道具貸し出しの準備等も行います。

18:00

夕食

夕食は、各班により異なりますが、私たちの班は自炊して班員全員で食事をします。

19:00

休憩(仮眠)

22:45ぐらいまで仮眠を取ります。仮眠をとっている間に電気設備に不具合が発生すると、起きて対応に向かいますが、それ以外の場合、朝までの仕事に備えしっかり休憩をとります。いつ不具合が生じ呼出があるかわからないので、仮眠をとれる時は、しっかりとるように心掛けています。

23:00

委託業者との打合せ

委託業者と、作業の確認、鍵の貸し出し、作業の安全確認を行います。

0:30

危険予知

作業を行う前に、作業員が集まり、作業内容の確認、工具のチェック、危険予知等、全員で安全確認をしっかり行います。

1:05

夜間作業

最終電車が車庫に入り、送電を止めたら、夜間作業の開始です。
検電器で安全の確認を行い、走行路上での作業が始まります。
転てつ機や、整合器、誘導ループ線などたくさんの設備の補修や定期点検を行います。限られた時間の中で、確実に作業を行い、最後に忘れ物等の確認を行います。

4:00

報告書の作成

現場から本社に戻り、作業内容の報告書を作成します。
また、委託業者からの報告等を受け、翌日の引継ぎ準備を行います。

6:00

仮眠

夜間作業も終わり、8:15まで仮眠です。

8:45

引継・退社

翌日の泊まり勤務の社員に引継ぎを行います。引継ぎが終了したら、帰宅します。

仕事紹介

ゆりかもめは、高架橋上にあるコンクリート製の走行路上を車両についている案内輪が案内軌条に沿って走行しています。施設区では、安全・安定運行を確保するため、案内軌条や、車両の進行方向を変える分岐器等の軌道施設、走行路を支持する構造物等を維持管理するため、点検整備を行っています。
走行路内の作業は主に終車から始発までの深夜の短時間に行っています。日中も毎日、添乗巡視等により安全確認をしています。

また、駅舎や駅設備についても、お客さまの安全な乗降や快適空間を維持するため、点検整備を行っています。
橋梁橋脚の点検や補修工事も行います。国や東京都との間で技術上必要な協議、調整等も行っており、設計、施工管理、予算管理から法手続まで、さまざまな業務を行っています。

社員の一日

8:30

出社

出勤途中にいつも通りに運転している『ゆりかもめ』を見て、今日も安心して会社へと向かいます。
私の職場は総勢14名で、車両が走行する軌道施設や、その軌道を支持する構造物を維持管理しており、駅舎や駅設備についても、お客さまの安全な乗降や快適空間を維持するため、点検整備しています。
勤務は朝から夕方までの日勤と、5日毎の泊まり勤務があります。ここでは私の泊まり勤務の一日を紹介します。

8:45

引継

前日の作業、各設備の不具合に関する引継ぎと本日の作業の確認を行います。 交代制勤務の職場では、情報の共有は特に大切です。 引継ぎ終了後、全員で安全目標の唱和とラジオ体操をします。

9:30

添乗巡回

施設区では毎日、新橋~豊洲間を営業列車の先頭に乗り、走行路・軌道設備に異常が無いかを、目視や音、振動等でチェックしています。また、各駅の設備(エレベータ、エスカレータ、シャッター、給排水、空調など)も確認して回ります。
観光スポットの多い臨海副都心を走る『ゆりかもめ』です。お客さまから観光スポットへの行き方等についてお問合わせを受けることも少なくありません。
車窓から見える景色を楽しんでいるお客さまを見て、仕事へのやる気も上がります!

12:00

休憩(昼食)

社員食堂では3種類の美味しい日替わりの食事が選べるため飽きもきません。
今日はA定食かB定食か迷うな~(><)
お昼休みの過ごし方は、テニス、フットサル、バドミントンから散歩まで多彩ですが、私は主にサイクリングをしています。

13:00

点検

午後はレインボーブリッジを走る走行路下での大ジョイント点検です。レインボーブリッジの遊歩道から海の上へ点検委託業者とともに梯子を降りて行きます。
安全帯を装着していてもスリル満点です。走行路下に着いたら各ボルトに緩みがないか、列車通過時に異音がしないかを点検します。

14:30

走行路内に飛来物侵入

レインボーブリッジ区間の天井フェンスから列車に接触するほどのヒモが垂れ下がっているという連絡が入りました。
列車の運行に支障がありそうな飛来物・落下物が発見された場合は、走行路間にある点検通路を歩き、現地到着後、列車を前の駅で止めて回収します。

16:00

事務所に戻り書類整理

昼間の作業内容を書類にまとめたり、設備の点検を委託している業者からの報告書を確認します。

17:00

夜間作業の打合せと準備

関係他部署と夜間作業の打合せを実施します。
本日は保守車が出庫するので、特に無線連絡など安全にかかわる内容について綿密に確認します。 打ち合わせ終了後、夜間作業に必要な道具を準備します。

17:30

夕食と休憩

今晩は泊まり勤務の人たちで、豚のしょうが焼きを作りました。
入社するまで一切料理をしませんでしたが、おかげさまで料理は好きになりました。
23:00まで仮眠をとります。私は早い時間に眠れないのですが、1時間だけでも横になるようにしています。
ちなみに泊り勤務でない日は、今頃みんなで飲みに出かけています。サラリーマンの飲み屋街『新橋』も『ゆりかもめ』で乗り換えなしで行けます!

23:00

夜間作業の最終確認

施設区の作業は天候に左右されるものが多いため、作業に変更がないかなど、最終確認をします。

1:20

保守車の指揮

今晩の作業は保守車を使用して走行路の高圧洗浄を行います。出庫から入庫するまで、全て指揮者の責任で行います。
分岐器の転換、進路の確認を行いながら、他の作業責任者と無線連絡を取り合い保守車の安全運行を指揮します。
今晩は指揮者でしたが、保守車の運転手となることもあります。

5:00

事務所に戻り書類整理

夜間作業終了後、作業報告書と引継資料を作成し、仮眠をとります。

8:45

引継

当日の勤務者に引継ぎを実施します。

9:45

退社

今日も安全輸送を確保して終了です。これから泊まり勤務明けの人たちで、食事に行きます♪