ゆりかもめ

7300系(7次)

ゆりかもめの車両は、7000系車両(1~3次車)、7200系車両(4~6次車)、7300系車両(7次車)、7500系車両(8次車)と、段階的に増備されてきました。現在は、7300系車両(7次車)、および7500系車両に運行の主力が移ってきています。

明るくスタイリッシュなイメージを大切に、臨海副都心のシンボルとしてふさわしい、近未来を感じさせる車両を目指しました。また、移動手段としての利便性はもとより、すべてのお客さまにとっての「快適な移動空間」をテーマにデザインしています。

車体

  1. 前面の曲面ガラスは、臨海部のダイナミックな眺望が楽しめるように、形状を工夫しました。中央部を前方に突き出すことにより、左右の視界が広がり、出窓に立っているような効果を生み出しています。また、足元まで拡張した前面ガラスから後方に流れていく走行路面を間近に感じることで、更なるスピード感を演出しています。
  2. LEDの標識灯を採用し、長寿命化を図るとともに、フェイスデザインのアクセントとしました。列車前部の時はLED中央部が白色に光り、列車後部の時はLED両端部が赤色に光ります。下部スカート内の左右には、HID(High Intensity Discharge)式前照灯を備えています。
  3. 車体構造材は、単一素材のアルミ合金を採用し、将来のリサイクル性の容易さに配慮しました。構体構造はダブルスキン材を用いたセミモノコック構造で、安全な強度を有する構体を実現しています。また、表面にはヘアーライン処理を施し、部分的にFRP材とカラーシートを配した完全無塗装車体として、環境面に配慮しています。

室内の配色は、壁と天井を白色とし、車端部の一部には透明感を感じさせる薄いグリーンを配色しました。この白とライトグリーンの軽快な海辺のカラーイメージとは対象的に、座席・床は濃い青を基調とした深海のイメージで、落ち着きを与えるよう工夫しています。

  • シート

    シート配列は混雑緩和のためオールロングシートとしました。また、座席は背もたれを少し高くし、横揺れに対してもしっかりしたホールド感のある形状の、セミハイバックバケットシートを採用しています。
    優先席は全車両に配置し、編成あたり20席。座席の色をオレンジ色とし一般座席と差別化しています。また、車椅子スペースはフリースペースとし、編成あたり4カ所に増やしました。

  • 遮熱・空調

    快適な車内環境を求め、日射・紫外線及び熱線透過率の低いグリーンガラスを採用しました。また、開閉窓を採用して換気扇による強制換気から自然換気方式へ変更。換気扇での積極的な外気の導入を廃止ししたことで、空調効率を高めています。さらに、天井内の空調ダクトを介して車両全体に冷気を行き渡らせることにより、車内の温度のムラを減らすよう改善しています。

  • 案内表示装置

    海外からのお客さまにもスムーズにご利用いただけるよう、液晶ディスプレイに日英中韓4ヵ国語のインフォメーションを表示します。

  • さらなる快適性の向上に向けて

    荷棚の設置、袖仕切りの大型化、つり革の増設など、お客さまの声を反映し客室設備の充実を図りました。また、車内照明には、環境負荷低減を考慮し、LED照明を採用しています。

編成(※1) 第31~編成
運行開始日 平成26年1月
定員 ( )内座席数 306(116)
車両形式(※2) 7311~
車両重量(t)1両目 11.0
2両目 10.5
3両目 10.5
4両目 10.5
5両目 10.5
6両目 11.0
座席 ロングシート
主電動機 三相誘導かご形
自己通風式
定格出力110kW
制御方式 CI制御
案内操向方式 側方案内方式
4案内輪車輪ボギー式
乗降扉 外吊り式両開き戸
  1. 編成とは車両の正面に書かれた番号をさし、製造された順番になっています。
  2. 車両形式の4桁の数字は、最初の一桁7が臨海副都心が副都心として7番目であること、2,3桁目は編成番号をさし、4桁目は、何両目かを示しています。
  3. 第21編成は、側方案内方式・2軸4輪ステアリング式