ゆりかもめ 30周年記念誌
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開業以降、ゆりかもめにはいつも、公共交通機関としての使命である「安全」と「安心」を守り、より良いサービスを追求し、それぞれの仕事に胸を張る社員たちがいました。開業から 30年を経た今日のゆりかもめを支える 8人の若手社員が自らの仕事について語ります。――― お仕事していて大変だなと思うのはどんなときですか?M. W. さん(お客様サービス推進課): 私たちの部署では、駅の券売機や自動改札に不具合があれば処置に出向き、自然災害などで電車が駅間で止まってしまうことがあれば駆けつけて対応します。一昨年の大雪の際、帰宅ラッシュの時間帯に電車が止まり、お客さまを走行路に降ろして次の駅まで避難していただいたことがありました。雪の線路は滑ることもあるので躊躇する方もいらっしゃいます。そうした方を含めて安全に誘導しなければいけなかったことは、インパクトのある経験でした。M. G. さん(お客様サービス推進課):ゆりかもめは無人運転が基本なので、いま M. W. さんが話したように何かがあった際、現場に到着するまでお客さまをお待たせしてしまうことになります。近い駅には徒歩で、遠い駅には車で向かうのですが、時間のロスがあると申し訳ないなといつも感じてしまいます。体といった各担当に分かれており、想像以上に習得すべき知識が多くあります。担当分野に関する基本的な知識だけでなく、それぞれについて専門的な知識を身につけなければいけない点は大変だと思います。48R. A. さん2022年入社 車両課明けや休みの日には、趣味のプロ野球観戦を楽しむ。T. M. さん2016年入社 車両課電気保安課から異動2年目。車両の事を覚えることが入社したての頃のようで新鮮。M. G. さん2018年入社 お客様サービス推進課 愛車で新江ノ島水族館を訪れるのがお気に入り。M. W. さん2016年入社 お客様サービス推進課 さまざまな部署で経験を積んで全体理解できるようになりたい。R. A. さん(車両課):車両に関する業務は、台車、保安、制御、車Y. Km. さん(施設課): 施設課では軌道保守業務を担当しているのですが、列車運行後の夜間の限られた時間でしか作業を行えないという制約があるので、時間管理が大変だと感じています。例えば、小さな工具をひとつ忘れて作業を終えてしまうと、翌朝の列車の遅延に繋がるので、常に緊張感があります。K. F. さん(電気保安課):24時間365日動いている電気設備を管理しているので、泊まり勤務で夜間にも仕事があります。仮眠中でもトラブルがあれば現場に駆けつけ対応をしなければいけない点は大変だなと感じます。――― ご自身のお仕事の、どんなところに誇りを感じていらっしゃいますか? T. M. さん(車両課): 車両は鉄道の顔だと思っていて、それに直接関われているのは誇りであると感じています。 安全・安心な車両というのは勿論ですが、清潔で快適な車内を提供するといった、様々な形でお客様へ貢献できる仕事になります。外から見えない部分ではありますが、お客様の満足度を高める事ができたり、社のイメージアップに繋がる仕事に携わっていることは、日々のやりがいにつながっています。R. A. さん:仕事が終わった帰り道に、自分が検査した車両が元気な姿で走っているのを見ると、やはり達成感があり、仕事を若手座談会ゆりかもめ開業30周年記念誌Round-table talkゆりかもめという魅力、ゆりかもめ社員という誇り

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