ゆりかもめ 30周年記念誌
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45東京ビッグサイト駅のリニューアル工事が完成。クラブ活動 ( 野球・マラソン ) の様子。今後も「人と人とのつながり」を大切していきます。導入によって CO 2削減による地球温暖化防止への貢献を目指してきた当社は、2024年3月に全駅 LED 化を達成しました。駅構内の空調や変電設備等についても、省エネ性能の高いものへの更新を図ってきました。こうした流れのなかで 2024年8月より、脱炭素化に向けた取り組みとして全線での運行に要する電力を全て再生可能エネルギー由来の電力(グリーン電力)とし、実質CO2排出量ゼロで運行しています。太陽光発電、風力発電、水力発電、地熱発電、バイオマス発電といった非化石電源によって発電されたエネルギーの環境価値が証明書として発行される FIT(固定価格買い取り制度)非化石証書を活用したものです。この取り組みによって、年間約9,040t排出していたCO2 が実質ゼロとなります。 2025(令和7)年3月には、東京ビッグサイト駅において、設備の更新・お客様移動経路の改良等を目的としたリニューアル工事が完成しました。同駅はゆりかもめ開業とともに「国際展示場正門駅」として開業した 1995(平成7)年から歴史を重ねるなかで、エスカレーターやトイレなど設備の老朽化とともに、お客様の流れが錯綜し動線の整序化が必要になっていました。トイレについては、バリアフリーへの意識がいっそう高まる社会を背景に、よりきめ細やかなニーズに対応できるようになりたいという思いがありました。これからも会社の垣根を越えたつながりを大切にし、都市と人の未来を支える存在として進化を続けていきます。 2023(令和5)年7月、ゆりかもめは累計利用者数10億人を達成しました。ゆりかもめの車窓からは高層ビル群や東京タワー、レインボーブリッジ、ふ頭など、都心ならではの近未来的で華やかな景観を楽しむことができますが、10億人達成を記念して、ゆりかもめ車内の室内灯を消灯した貸切の夜景観賞列車の運行を実施しました。このほか、感謝式典、車両撮影会、スタンプラリー、記念乗車券の発売、ヘッドマーク掲出列車の運行、新橋ホームフラッグの掲出など、10億人達成を祝う一連のイベントを行っています。 当社はこれまで、車両更新による冷暖房効率の向上、車内照明の LED 化のほか、全16駅の照明の LED 化を行うなど省エネを進めてきました。2019(令和元)年の東京国際クルーズターミナル駅(当時:船の科学館駅)、テレコムセンター駅、青海駅への導入を皮切りに、全駅での LED 照明Chapter02 ゆりかもめの 10年 2016〜2025年まで東京ビッグサイト駅リニューアル乗車10億人記念カーボンニュートラルに向けて 2024

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