ゆりかもめ 30周年記念誌
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37(左)プレハブ小屋の屋根が道路上に飛散。(右)台風の中、力走する車内の様子。(上)プレハブ小屋が損壊。(下)損壊したシャッター、復旧作業の様子。げ、新橋発・豊洲発の列車を増発、続いて大みそかから元旦にかけて終夜運転も実施しました。一連の対応には、沿線エリアの賑わいとともにある交通機関でありたいという思いがありました。 2019(令和元)年9月に関東地方に上陸した台風15号(令和元年房総半島台風)は、千葉県を中心とする地域に甚大な被害をもたらしました。この影響は首都圏の交通機関にも及び、ゆりかもめでも線路内への飛来物などが発生し、安全確保のため9月9日は始発から運転を見合わせ、8時台に有明-豊洲間での折り返し、9時台に全線と、段階を経て運転を再開していくこととなりました。また各駅でも照明の不点灯、コンコースの窓ガラスの破損、エレベーターのかご内の漏水、エスカレーターの停止、ホーム屋根の破損など設備への被害が相次ぎました。検修棟でも、会議室や倉庫などの床の浸水が発生しました。 この災害を踏まえ、台風被害などを想定した訓練を実施し、社内における迅速かつ正確な情報共有と、お客様への確実な情報提供の向上を図るとともに、さらなる安全性の追求に努めました。Chapter02 ゆりかもめの 10年 2016〜2025年までさらなる安全性の追求(気候変動危機、自然災害への対応)2017

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