357300系デビュー時のヘッドマーク。新型車両7300系出発式にて。2014年度グッドデザイン賞、さらに同・未来づくりデザイン賞を受賞。開業20周年を記念して開催された基地公開イベントの様子。車両展示、車体吊りデモ、ピット内歩行、保守車トロッコ乗車体験などを実施した。事前応募制で定員2000名に対し、4867組14327名の応募があった。※6 東京都港湾局が発表している臨海副都心開発に伴う数字。 2015(平成27)年、ゆりかもめは開業20周年を迎えました。臨海副都心への来訪者(交通機関の利用者数など)は、1998年の 2 , 510万人※6 が 2014年には 5 , 540万人へと倍増しました。臨海地域の発展の歴史のなかにゆりかもめの 20年がありました。この 20年の歩みを一般の方々に知っていただくことを目的に、2015年10月、車両基地を公開するイベントを開催。また 11月には開業20周年記念の写真展を実施、臨海地域の開発と一体となって発展してきた当社の足跡を展示しました。 20周年を迎えた当社では、11月に 20周年記念ロゴマークを掲げ、ホームページ、新聞などのマスメディアを通じてお客様への感謝を伝えるとともに、当社の価値や魅力を伝えるブランドメッセージを発信しました。さらに、「ゆりかもめブランド」を守り、深め、進化させていくという目標のもとで、「安全で快適な輸送サービスにより、お客様に笑顔と満足をお届けし、臨海地域、東京の発展に貢献する。」という企業理念を定め、全組織が一丸となった取り組みを続けていくこととしました。また、当社が目指す姿をアピールするために、企業スローガン「わくわくしよう。未来へ行こう。」のもと、単に交通手段であるだけでなく、将来に向けてもっと「乗る楽しさ」を大切にしながら「わくわくする」特別な体験を届けたい──という思いと誓いとを新たにしました。 2014(平成26)年3月、開業前の 1994年に車両基地に搬入された 7000系車両の 01編成がその役目を終えました。車両更新計画に基づき適切に車両を更新することで、安全性・快適性を確保するための措置です。この 01編成は、プレス公開、関係者試乗会、本線入線試験などで人々の注目を浴び、開業後には 7000系1次車13編成のトップランナーとして多くのお客様を乗せて走ってきました。その他の7000系1次車も 2015年以降、順次「引退」していくことになりました。 一方で同年1月、新型車両7300系が、プレス内覧会や一般向けのお披露目会を経て営業運転を開始しました。同車両は、ゆりかもめの運行開始以来、初めてのフルモデルチェンジ車両でした。企画提案方式による選定で最も高い評価を獲得した三菱重工業株式会社が製造したものです。2014年度の「グッドデザイン賞ベスト100」(日本デザイン振興会主催)に選出されるとともに、来るべき社会の礎を築くデザインを顕彰する特別賞として「グッドデザイン・未来づくりデザイン賞」も受賞しました。7300系車両は以降、7000 系車両に代わって運行の主力となっていきました。Chapter01 開業からの 20年 開業前史〜2015年まで新型車両7300系の導入わくわくしよう。未来へ行こう。2015
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