31駅や車内からのお問い合わせをお客様センターで受けて対処する。モニターにより現場の状況も速やかに把握。平成6(1994)年4月、1期生の入社式を終えて記念撮影。ゆりかもめ社屋屋上にて(写真提供:M.A.)社内ではさまざまなクラブ活動を展開。地域イベントで「ドリーム夜さ来い祭り」「お台場夏祭り」でパフォーマンスを披露。(左)新橋駅(本駅)開業記念セレモニー。 (右)桜をあしらった新橋駅(本駅)開業記念列車。 (右下)汐留駅開業時のパンフレット。 開業まで東京都港湾局や交通局からの出向者の比率が高かった当社では、1994(平成6)年に第1期生となる固有社員を採用しました。以降、固有社員の人数・比率が伸びていくなかで、社員間のコミュニケーションは深まり、業務を超えた強い結びつきが見られるようになっていきました。 1995年春には社内報「ゆりかもめ」が発行されました。会社や業務に関する情報、社内行事、表彰関係、クラブ情報、社員情報などが掲載された冊子は、社員同士のコミュニケーションの一助となりました。 会社創立10周年目に当たる 1998年4月1日には、よりいっそう親しみやすい企業を目指すというメッセージを込め、「東京臨海新交通株式会社」から、路線愛称をそのまま活かした「株式会社ゆりかもめ」に社名を変更しました。 一方で、お台場などを中心に行われている「ドリーム夜さ来い祭り」や「お台場夏祭り」といった地域を盛り上げるイベントにも、「ゆりかもめチーム」として参加し、沿線地域とのつながりも深めていきました。 開業当時、仮駅としてスタートした新橋駅は、1999(平成11)年に着工し、2001年3月に本駅として開業しました。仮駅の整備は、開業タイミングを都市博に間に合わせるための暫定措置でしたが、JR や営団地下鉄(「現・東京地下鉄〈東京メトロ〉」)などとの乗り換えの煩雑さ、相対式ホームによる駅構内の混雑などを解消し、運転間隔のさらなる短縮によって乗客増に対応するためには、本駅の建設が不可欠でした。 また 2000年9月に新設の橋下変電所が完成したことで過密化するダイヤにおいても電力の安定供給が可能になったことを受け、2001年3月の新橋駅の本駅開業に合わせて5次車(3編成)を新たに投入し、首都圏の新交通として初めて混雑時の 3分間隔運行を実現しました。 それまで通過駅としていた汐留駅についても、汐留地区再開発事業の進捗によって当初計画通りに都営地下鉄12号線(現・大江戸線)が開通した 2002年11月、ゆりかもめの汐留駅も営業を開始し、相互の乗り継ぎが可能となりました。Chapter01 開業からの 20年 開業前史〜2015年まで新駅の開業社内コミュニケーションや、地域とのつながりを深めて2004
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