社員の1日

施設課

8:30出社

出社

出勤途中にいつも通りに運転している『ゆりかもめ』を見て、今日も安心して会社へと向かいます。
私の職場は総勢14名で、車両が走行する軌道施設や、その軌道を支持する構造物を維持管理しており、駅舎や駅設備についても、お客さまの安全な乗降や快適空間を維持するため、点検整備しています。
勤務は朝から夕方までの日勤と、5日毎の泊まり勤務があります。ここでは私の泊まり勤務の一日を紹介します。

8:45引継

前日の作業、各設備の不具合に関する引継ぎと本日の作業の確認を行います。 交代制勤務の職場では、情報の共有は特に大切です。 引継ぎ終了後、全員で安全目標の唱和とラジオ体操をします。

9:30添乗巡回

添乗巡回

施設区では毎日、新橋~豊洲間を営業列車の先頭に乗り、走行路・軌道設備に異常が無いかを、目視や音、振動等でチェックしています。また、各駅の設備(エレベータ、エスカレータ、シャッター、給排水、空調など)も確認して回ります。
観光スポットの多い臨海副都心を走る『ゆりかもめ』です。お客さまから観光スポットへの行き方等についてお問合わせを受けることも少なくありません。
車窓から見える景色を楽しんでいるお客さまを見て、仕事へのやる気も上がります!

12:00休憩(昼食)

社員食堂では3種類の美味しい日替わりの食事が選べるため飽きもきません。
今日はA定食かB定食か迷うな~(><)
お昼休みの過ごし方は、テニス、フットサル、バドミントンから散歩まで多彩ですが、私は主にサイクリングをしています。

13:00点検

点検

午後はレインボーブリッジを走る走行路下での大ジョイント点検です。レインボーブリッジの遊歩道から海の上へ点検委託業者とともに梯子を降りて行きます。
安全帯を装着していてもスリル満点です。走行路下に着いたら各ボルトに緩みがないか、列車通過時に異音がしないかを点検します。

14:30走行路内に飛来物侵入

レインボーブリッジ区間の天井フェンスから列車に接触するほどのヒモが垂れ下がっているという連絡が入りました。
列車の運行に支障がありそうな飛来物・落下物が発見された場合は、走行路間にある点検通路を歩き、現地到着後、列車を前の駅で止めて回収します。

16:00事務所に戻り書類整理

昼間の作業内容を書類にまとめたり、設備の点検を委託している業者からの報告書を確認します。

17:00夜間作業の打合せと準備

関係他部署と夜間作業の打合せを実施します。
本日は保守車が出庫するので、特に無線連絡など安全にかかわる内容について綿密に確認します。
打ち合わせ終了後、夜間作業に必要な道具を準備します。

17:30夕食と休憩

今晩は泊まり勤務の人たちで、豚のしょうが焼きを作りました。
入社するまで一切料理をしませんでしたが、おかげさまで料理は好きになりました。
23:00まで仮眠をとります。私は早い時間に眠れないのですが、1時間だけでも横になるようにしています。
ちなみに泊り勤務でない日は、今頃みんなで飲みに出かけています。サラリーマンの飲み屋街『新橋』も『ゆりかもめ』で乗り換えなしで行けます!

23:00夜間作業の最終確認

施設区の作業は天候に左右されるものが多いため、作業に変更がないかなど、最終確認をします。

1:20保守車の指揮

保守車の指揮

今晩の作業は保守車を使用して走行路の高圧洗浄を行います。出庫から入庫するまで、全て指揮者の責任で行います。
分岐器の転換、進路の確認を行いながら、他の作業責任者と無線連絡を取り合い保守車の安全運行を指揮します。
今晩は指揮者でしたが、保守車の運転手となることもあります。

5:00事務所に戻り書類整理

夜間作業終了後、作業報告書と引継資料を作成し、仮眠をとります。

8:45引継

当日の勤務者に引継ぎを実施します。

9:45退社

今日も安全輸送を確保して終了です。これから泊まり勤務明けの人たちで、食事に行きます♪

社員からのメッセージ

『ゆりかもめ』はお台場地区を含む臨海副都心という、観光地を走っています。15kmほどの短い路線なのですが、通勤通学で利用される方も多く、様々な目的に利用されています。

沿線には未開発の土地も多く開発は現在進行形で進んでいます。そのため『ゆりかもめ』も沿線の開発とともにお客さまのニーズに合わせて変えていく必要があります。この計画策定に初期段階から参加でき、国や東京都と協議・調整できるのが私たちの職場の魅力です。

日常業務では多岐にわたる設備の点検と不具合に対応する必要があり、幅広い知識と技術が要求されます。しかし慣れるまでは2人以上で行うため、未経験分野であっても不安に思うことはありません。

最後に、この仕事の『やりがい』はズバリお客さまの笑顔です!特に『ゆりかもめ』からの景色や、自動で動く列車に感動されているお客さまを見ると嬉しくなります。

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