社員の1日

車両課

8:30出社

出社

私たちの職場は、車両のメンテナンス及び運用(スケジュール管理)を行っています。早番・遅番3人ずつの計6名のグループで、翌朝までの交代勤務が始まります。
ここでは、早番の1日をご紹介します。
今日も一日安全作業で頑張るぞ!

8:45点呼・引継

前日の運用状況や、今日の作業内容、連絡事項、安全目標について車両課内で確認します。

9:15列車検査作業開始

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私は3日に1回行う列車検査を担当しており、一日約8編成を点検します。
1編成(6両)の左右両側と床下を、3人に分かれ約15分かけて点検していきます。目視点検を中心にタイヤや台車のボルトなどをハンマーで叩き、その打音で緩んでいないことを確認します。またドアの開閉確認や集電装置などの消耗品の交換も行います。
点検時、タイヤの不具合を発見!! 午後に交換作業を行います。

12:00休憩(昼食)

昼食は社員食堂で、複数のメニューから選んで食べます。
体力を使う仕事が多いのでお腹が空きます。いっぱい食べるぞ!
食後は屋外でテニスやフットサルを楽しんでいます。

13:30列車検査とタイヤ交換

午後の作業打合せを行なった後、残りの列車検査と、午前の点検時に発見した不具合のタイヤを交換します。
タイヤの大きさは直径約1mと大きく重いので、安全に注意しながら交換します。

15:30出庫点検

出庫点検

(※出庫・・・車両を本線に出すこと)
夕方のラッシュに備えて、列車を点検して本線へ送り出します。
ちなみに、ゆりかもめは自動運転で運転士がおりませんが、車庫内では係員が手動で出庫や入庫の運転をしています。

17:30休憩(夕食)

18:30帳票整理

本日の列車検査、その他作業の点検結果を帳票にまとめます。

22:45仮眠

早番の人は明日の出庫に備えて仮眠をします。

22:30~終電(1:00頃)   入庫点検
(※入庫・・・車両を車庫に入れること)
本線で走っていた車両が一日の役目を終え、車庫に戻って来ます。
車両に異常がないか確認し、車庫に止めます。最終列車の入庫が完了したら遅番の本日の業務は終了です。
遅番の長かった一日の仕事が終わり、 翌朝まで仮眠をとります。

4:15起床

4:40出庫点検

出庫点検

朝のラッシュに必要な21編成分の車両を点検し、順番に車庫から本線へ送り出します。
故障などで遅れがあると朝のダイヤを乱してしまうので、車両に異常がないか入念に点検します。

8:45点呼・引継

昨日の運用状況や、点検時の異常の有無について引継ぎます。

9:30退社

長かった一日はこれで終了です。お疲れ様でした。

社員からのメッセージ

私たちは、お客さまに安全・快適にゆりかもめに乗って頂くために、車両のメンテナンスを日々かかさず行っています。仕事は大きく分けて車両を整備・点検する「列車検査作業」と車両の一日の動き(スケジュール)を決める「運用担当」の2つがあります。

列車検査では、目視、打音検査のほか、タイヤ交換などの力仕事もあります。また、点検を行っている検修棟は、夏場、とても暑くなり大変な面もありますが、いつもグループで作業を行っているせいか、職場の雰囲気は協力的でとても良いです。

運用担当は、当日や翌日の車両の動きを頭に描き、効率的な運用を決めなければいけないので、どちらかと言えば頭を使う仕事です。他の鉄道会社では専門の運用担当者がいる場合が多いのですが、私たちの職場では、係員が当番で運用担当の仕事を行い、入社1年目の新人から任されています。

自分の点検した車両が、自分で考えた通りに運用されていると、仕事に対する「やりがい」を感じるとともに、うれしい気持ちになります。

車両課の仕事はどちらかというと、普段お客さまが目にすることはありませんが、列車運行の土台を支えている大切な仕事だと誇りに思っています。

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